信号は青、対向車なし、右折レーンは空いている。
くだりでスピードにのっているところへ、右折後の坂道に備えダンシングで勢いをつける。
数回クランクを踏み込んだ後、気付いたらアスファルトを滑っていた。
転がるライト、僕の更に前を滑っていく眼鏡ケース、
ガリガリって音を聞いて真っ先に思ったのが、
「また傷がついてしまった」(もちろん自転車に)
野球の走者がスライディングの後、ベース上にすっと立ち上がるように
すぐに自転車を立て直し、眼鏡ケースとライトを回収して交差点脇の歩道へ、
あちこち削れてしまったSTIは左右とも内側を向いてしまっている。
右側に倒れたのでディレイラーハンガーが心配になる。
シフトダウンしてみると案の定聞いた事のある接触音。
「これもまただよ。。。」
うーん、この程度かなー?と思い、ほっとしている目に入ってきたのが
ビブショーツの破れ、しかもかなり流血してんじゃん。
左手も結構血だらけ、グローブが破れてる。
右腕と右の二の腕、脛、腰(ビブがやぶれたところ)、擦過傷があるある。
取り敢えず、数百m先の職場へ辿り着こうと信号待ちをしているところに
「だいじょうぶ?」と目の前の車の窓からO係長の声。
「ありがとうございます、大丈夫です(そういやO係長の車、さっき抜いたばっかだったな。見られてたのかはずかしー)」と見送る。
華麗なダンシングで駆け上る予定だった坂道を
内股になったSTIを握りながらとぼとぼ歩いていると
O係長の車が戻ってくる。
「ほんとに大丈夫?車乗ってき」
「いえいえ、もうすぐそこですし大丈夫です」
「すごい勢いでこけてたやん、あかんて、乗りなさい」
「いやほんとだいじょぶですよ」
「いいから、乗りなって」
「自転車もありますし」
「乗せたらいいから!」
ってぐいぐい引っ張って乗せてくれる、うわ男前w
助手席できわどい位置のビブショーツの破れをヘルメットで隠しながら恐縮していると
「もーほんと気をつけや、怖いわ」
「すみません」
「なんでこけたん?」
「段差にタイヤをとられたんです」
「車来てなかったからよかったけどさ」
「そうですねすみません」
「職場着いたらホケカンで手当てしてもらいね」
「はい」
とやっている間に職場到着。
ホケカンのTさんに適切な処置をしてもらった後、改めてO係長にお礼。
昼休みに自転車をもう一度じっくり見直してみると、
幸い走行に支障のない傷ばかり。
ディレイラーハンガーは手でまっすぐにしたけれど、変速もバッチリ決まる。
後はもう笑いにするしかないですね。
午後にはしたたかに打ち付けていた腰が痛みだし、
帰りはきわどい位置に穴の開いたビブを履き、痛みを堪えて自転車で帰りました。
まぁお風呂に入るのが辛いこと辛いこと。
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