これまで10年近くにわたり和歌山、金沢、焼津、尾道、諏訪、高松、伊勢、生野と続けてきたソロでのOne way ticket ride(往路はライド、復路は輪行)は、長女の中学校進学や自身の職場異動に伴い継続が困難になり、加えてこのところのコロナ感染症の拡大による緊急事態宣言の発出で、いよいよ実現可能性が乏しくなってきていたが、却ってコロナのおかげで長女の部活動が停止され、妻子の帰省と相成り、ひょっこりその機会が降ってきたわけです。
ただ、緊急事態宣言が発出されていることを考えると、これまでのようにふらっと行った先で「素泊まり一人!」とやるのは難しい。
そこで(残念ではあるが)人との接触を最低限にできるキャンプツーリングという訳です。コロナ前に買いそろえていたシュラフにエアマット、ソロテントが役に立つ!
ベランダや地元琵琶湖畔では使ったことがあったものの、本格的なキャンツーはファーストエクスペリエンスで、そわそわして過ごした一週間。ちょうどmacchicyclesさんでペイントをお願いしていたキャリアも仕上がり、まさにうってつけのタイミング。Ortliebのトランクバッグが欠品と、思い通りにいかないところもありましたが、BIKEZAC 2.0を代替品に選定し、準備を整えました。
今回の旅装、キャリアにつけた水色のパニアバッグがBIKEZAC |
1.熊川宿から小浜を巡る鯖街道+舞鶴コース。
2.最終便に間に合うか?鳥羽からフェリーで渥美半島に渡って東海道を戻るコース。
3.中山道をゆく醒井宿ってヴォーリズ建築あったよね、まぁ旧街道行けば何かと見どころあるはずコース。
4.東海道経由で浜名湖、その辺に宿場町あったよね?確か、コース。
5.とにかく行きたい徳山ダムコース。
の5つが自民党総裁選並みに乱立。とは言え逡巡していてもしょうがない、ままよ、と出立。
取り敢えず応用の利く湖西を北上。なんとなくびわ湖大橋を渡り、東詰ローソンで休憩中のローディ達を脇目に、もう1はないかな、と中山道武佐宿に進路を取る。
でもまだ2.3.4.5.どれも選べる。
武佐宿の御代参街道の道標を過ぎて、3.5.のルートに絞られた段階で、坂を登りたくない、山中泊は避けたい。で3.に決定。教林坊の門前集落を敢えて通り、五箇荘を通過するころにはワンボトルで来たことを後悔しつつ一回目の補給。
愛知川のにらみ燈篭や外灯の意匠、また豊郷町役場の取り壊し、無賃橋を収め、旭森小学校裏のコンビニで昼の小休止。やっぱりワンボトルが後悔の種。
愛知川南岸のにらみ燈篭の片側、笠の意匠は見慣れない形状 |
高宮宿無賃橋 |
道筋で彼岸花が咲き誇る小野小町ゆかりの小野町、鳥居本と進み、摺針峠へ。
事前に中山道と新道と分岐を確認していたが、手入れのなされていない様子に新道を選ぶ。
峠からの眺望は中山道随一と謳われたらしいが、望湖堂は焼失して久しいし、松原内湖は等の昔に埋め立てられ、極めつけはFUJITECのエレベーター試験塔が聳え立ち、もはや応じの面影はない。かつての名勝は一瞥に留め、下りの勢いで番場宿を抜ければ目的地の一つ醒井宿。国道は何度か往復したことがあったものの、旧道沿いの街並みは未踏の地。
醒井宿では、日本武尊伝説の清流の梅花藻や目につく建物を愛で、
移築された醒井尋常高等小学校の玄関 |
醒井公会堂、昭和初期の建築 |
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