20151228

関西シクロクロス2015-2016第8戦 烏丸半島


マキノでの惨敗後、練習方法を見直し、短い期間ながらも手応えを掴みつつある中で迎えた自身第3戦の烏丸半島。


試走はキャンバーを中心に念入りに行い、2つ目と3つ目のキャンバーは担ぐことに決める。後は、ステップをバニーホップでクリアできないか試してみると、すべてのバーに後輪を当てるという体たらくでバニーホップは即却下。これは担ぎだな、と気を取り直して走り始めると、えらく重い。バイクを点検すると、後ろのホイールがズレて、ブレーキシューがリムにつかえていた。苦笑しながら試走を終える。

自分のレースまで、チームのメンバーと出走メンバーや知り合いの応援をしつつ、気持ちを高める。

第2レースが中盤に差し掛かったところで、シードはないので場所取りに勤しみ、ノーシードながら3列目を確保。
スタート前、第1シードの選手がガラパさんとC4Aで昇格を決めた外国人選手と絡んで盛り上がっているのを見て奮起するも、グリッドに入ってからレッグウォーマーを外し忘れ(レギュレーションでウォーマー着用可はしっていたけれど)少し焦って脱ぐ。

号砲と同時にスプリント。前のグリッドの走者は僕より更にスタートが苦手だったようで、両脇を次々後方から走者がかわして行く。
第一コーナーを曲がったところで、既にトップは視界に捉えられない。
下りながら180度転回するキャンバーコーナーで最初の犠牲者を脇目に見つつ、前走者らを慎重にパスすると、トップは既に2つ向こうのコーナーを曲がっている。トップから、2人、3人、4人・・・まだ続くけれど、一応シングルポジション。ここから、とペダルを踏み込む。誰かの「まだ昇格圏内!」という声援に力が入る。
ゴール前でツッピーさんがトップとのタイム差を教えてくれる。とても有り難い。


photo by TM氏


二周目、最初の転回キャンバー後のストレート、ガミさん?の声援に、後押ししてもらう。
「前に着いてけ!」というイッチーさんの声援が嬉しい。
ゴール前、ツッピーさんのタイム差コールにまた力をもらう。

三周目、泥濘がタイヤにまとわりつき、思うように前に進まず苦しいが、それは皆同じこと、と踏み込み、後ろの気配を遠ざける。

そんな中、ステップでバイクを担ぎ損ね、後輪をステップへ強かにぶつける。試走時と同じようにホイールがズレ、ブレーキシューがリムに接触しスピードがでない。迷わず降車し後輪をはめ直す。並走していた走者に水をあけられる。

photo by TM氏

最終周回、マシントラブルでかわされた走者をキャンバーの担ぎでかわし返すが、1人だけで精一杯。

ゴールしてみれば結局4位。昇格にも表彰台にも届かない中途半端な順位ではあるが、前回より落胆せずにはいられるのは、タレずに最後まで踏めたこと。これは、取りも直さず練習方法を変えた成果だと言えるし、トップとのギャップがシード由来と思える範囲だったのもそう。言い換えれば同列スタートなら勝てていた可能性があったと思えるタイム差(33秒)だったこと。これらに加えて、ランの強みが活かせれば相当イケることがわかったのもある。

次の希望が丘こそ、今回はなかったシードを活かし悲願の昇格を果たしたい。

リザルト:4/37


20151218

これからのこと


今シーズンの関西シクロクロスも既に全レース12の内7レースが終わり、僕の出走が2回に留まることとは関係なしにシーズンを折り返した。

この2回の出走は、いずれも目標であった優勝は叶わず、これにはシーズン前から相当意気込んでいたものだから、かなり凹んだ。

初シーズンでもあった昨シーズンの烏丸半島での3位入賞は、軽佻浮薄な僕の自己評価の過大化へ顕著に働きかけ、サクサクッとC3に昇格し、今頃はC2への昇格争いをしているくらいのイメージをもっていたりした。

更に今シーズン初戦のマイアミでの3位入賞が決定的だった。

これで調子をよくし、揺るぎない自信をもって出走したマキノで惨敗、出走にこぎつけるまでに家庭内調整の困難を経ていたこともあって、膝から崩れてしまった。

1位どころか、それまでの走者にさえ絶望的ともいえるギャップをつけられ、地力の差に愕然とした。これは前のブログ内容のとおり。


とはいうものの、チームの先輩の「楽しく行こう」という言葉や、持ち前の楽観さですぐに(気持ちは)復調し、走ることの楽しさが二の次になっていたことに思い至った。

「ホビーレーサーなんだし、気負わず走りを楽しめばいいや」と、無心で駆け登った山頂で、西日に照らされる街を眺めていたら、そう思えた気がした。



喉の渇きのひりつきさえ忘れてしまうほど脈打つ鼓動をハンドルと一緒に抑え込み、ただ目の前に現れるトラックのラインを読み、そこへめがけてひたすらにペダルを踏み込む。キャンバーや深い砂地にシケイン、これらをうまくクリアした時の興奮。

それを味わうために走ることにすればいい。

それだけで充分愉しいのだから。





いちねんの終わりに

道の先に朝陽のあたる様子、今年の私の境遇を暗示するようであったと、今思い返します。 この山を乗り越えれば、と汗ばむ初夏を今年も駆けずり回った。 片や村には祭が戻りました。 皆の新年に幸多からんことを、切に願わずにはいられません。 青信号は「進んでもよい」? 否、進め、いざ!