20130622

失せ物


近頃は何かにつけゆっくり腰を据えて思いに耽ることがない。

そういうモノがあるとしたら、

思いに耽るために必要で大事なソレを僕は

2度と行くことのない旅先の宿へ置き忘れてきたか、

吹き荒ぶ日常の嵐で砂塵のように消え失せたか。

はたまた飲み過ぎた晩の嘔吐とともに、下水へ流されていったのかもしれない。

なくしたモノにいつまでもこだわるしみったれたところを忘れるために、

夜な夜な床を抜け出して飲みに行く理由にするのだ。


いちねんの終わりに

道の先に朝陽のあたる様子、今年の私の境遇を暗示するようであったと、今思い返します。 この山を乗り越えれば、と汗ばむ初夏を今年も駆けずり回った。 片や村には祭が戻りました。 皆の新年に幸多からんことを、切に願わずにはいられません。 青信号は「進んでもよい」? 否、進め、いざ!